通信教育「Z会」を展開する増進会ホールディングス(HD、静岡県三島市)は1日、人工知能(AI)による添削サービスを学習塾向けに始めると発表した。高校入試や大学入試の対策として、小論文や作文の指導に使う。3月には学校向けのAI添削サービスを開始しており、需要が高いと見て学習塾向けにも展開することにした。

AI添削サービスの名称は「AI添削トレーニング」。増進会HD傘下で教材作成を手掛けるエデュケーショナルネットワーク(東京・千代田)が開発した。生徒から受け取った小論文や作文などの答案をAIが即座に添削、塾講師が確認したうえで生徒に返却する。

事前に学習させた評価項目に沿って、誤字脱字のチェックだけでなく文章の論理構成などを評価する。AIは模範解答を提示せず、改善の助言だけを行い、生徒自ら文章力を高めるように促す。

大学入試では総合型選抜の増加により、小論文や志望理由書などが求められる機会が増えている。指導する教員や学習塾の講師も文章の添削が求められ、負担が増加していた。AIによる添削で、指導者の負担軽減につなげる。

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