
スーパー大手のブルーゾーンホールディングス(旧ヤオコー)は1日、同業の文化堂(東京・品川)とデライトホールディングス(愛知県豊橋市)をそれぞれ買収すると発表した。ブルーゾーンは同日付でヤオコーが持ち株会社に移行して発足。今回の買収は地域密着型のスーパーをM&A(合併・買収)する戦略の第1弾となる。
16日に文化堂の全株式を取得する。同社は首都圏に19店を展開し、2025年5月期の売上高は278億円。都心部のスーパーの運営ノウハウを取り込み、主力スーパーのヤオコーの出店戦略などに生かす。
デライトの株式の70%を31日付で取得する。日本政策投資銀行や伊藤忠商事が出資するマーキュリアホールディングスが保有する全株式を取得する。デライトは愛知県内で「クックマート」を12店運営しており、25年3月期の売上高は354億円だった。ブルーゾーンが関東圏以外の店舗を持つのは初めて。
ブルーゾーンはヤオコーが持ち株会社制に移行し1日付で設立した。ディスカウント店のエイヴイ(神奈川県横須賀市)や千葉県地盤のせんどう(千葉県市原市)を傘下に持ち、グループ会社の資金や店舗開発、出店、施設管理を担う。
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