西松屋チェーン本社(兵庫県姫路市)

西松屋チェーンが1日発表した2025年3〜8月期の連結決算は、純利益が49億円だった。6月の台湾子会社の設立により25年3〜8月期から連結決算に移行したため前年同期と単純比較はできないが、24年3〜8月期の税引き利益の水準を約5%上回った。26年2月期の年間配当は32円と、従来計画に比べ1円増やす。

売上高は969億円だった。ベビーカーなどプライベートブランド(PB)を含む育児雑貨が堅調だった。一部商品の値上げや高単価な商品の売上比率が増えて既存店の客単価は3%上がったが、客数は3%減だった。

記者会見する大村社長(1日、兵庫県姫路市)

既存店の客数は3〜5月期に続き2四半期連続で前年同期を下回る。大村浩一社長は1日の決算記者会見で「価格政策などで改善していきたい」と話した。営業利益は73億円。為替が想定より円高に推移し、商品の仕入れコストが抑えられた。

26年2月期通期の業績予想は単独決算だった期初に公表した数字を据え置いた。売上高は2000億円、純利益は93億円を見込む。前期と単純比較した場合はそれぞれ、前期比8%増、14%増になる。

3日から24日にかけて発行済み株式総数(自己株式を除く)の0.48%にあたる28万6000株を上限に自社株買いを実施することも公表した。

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