アンリツが手がける緊急通報システムの評価装置㊧とソフトウエア

アンリツは2日、自動車が事故を起こしたときの緊急通報システムの性能を評価するサービスを開発者向けに提供し始めたと発表した。4Gの通信規格と低速の通信規格を組み合わせた通報システムの評価ができる。緊急時にスムーズな通報が可能かを判定し、緊急通報システムの開発を支援する。

緊急通報システムは車載センサーが事故を検知し、位置情報や車両情報を緊急通報センターに送信する。通知を受けたオペレーターが情報をもとに救助活動を展開する。

アンリツは既に販売している評価装置に新たなソフトウエアを追加する。装置の価格は数百万円程度で、自動車メーカーを中心に販売する。従来の評価システムは、4Gの通信規格または低速通信の規格のそれぞれにのみ対応していた。

従来の緊急通報システムは2Gや3Gの低速通信の規格を主に使用していた。事故現場の映像を送るといった機能の需要が高まり、4Gを活用したシステムが広がっている。まだ4Gの通信環境が整備されていない地域もあり、4Gと低速通信を組み合わせた緊急通報システムへの関心が高まっている。

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