3日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日より一時800円超高い4万5700円台をつけた。前日の米国株式市場で、さらなる利下げ観測の高まりから、主要な株価指数が史上最高値を更新。その流れを引き継いでいる。

 2日の米ニューヨーク株式市場では主要3指数がそろって上昇し、いずれも史上最高値を更新した。主要企業でつくるダウ工業株平均は3日連続で最高値を更新。素材やハイテク株を中心に買いが入った。

 1日から始まった米政府機関の一部閉鎖を受け、景気減速への懸念が拡大。労働市場が悪化するとの見方も強く、米国が再び利下げに踏み切るとの観測が株価を下支えした。

 こうした流れを受け、東京市場でも半導体やAI(人工知能)関連株をはじめ、幅広い銘柄に買いが入っている。

 大手証券のアナリストは、「日本銀行による追加利上げの観測が高まっている中、植田和男総裁が3日午前の講演で、利上げを示唆しなかった」と指摘。東京外国為替市場で円相場が円安に振れたことも、株価を押し上げたとみる。

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