メムロピーナッツの藤井信二代表(北海道芽室町)

気候変動が農業生産に影響を与えています。温暖化による高温障害で育てにくくなる品目がある一方、逆に増産のチャンスが生まれている作物もあります。そんな一つが、北海道十勝地方の芽室町で栽培が始まった落花生です。

若手生産者のグループ「メムロピーナッツ」が2017年に本格的に挑戦を始めたころは、気候が合わなくて栽培に苦労しました。ところがいまや状況は一変。藤井信二代表はラジオNIKKEIの番組「農(アグリ)のミライ」に出演し、「落花生の生育にとって条件がよくなり、収量が年々増えている」と語りました。

もちろん背景には北海道ならではの栽培の工夫もあります。新たな作物の生産を軌道に乗せる努力は、気候変動の中で農産物生産の維持と拡大に取り組む各地の農家の参考になるでしょう。「芽室町から出発して北海道を落花生の産地にしたい」と意気込む藤井さんのインタビューをポッドキャストで配信中です。

ラジオNIKKEI「農(アグリ)のミライ」は、農業や食をめぐる未来志向の取り組みを深掘りする番組です。番組サイトはこちらからアクセスできます。https:/www.radionikkei.jp/agri/
  • 著者 : 吉田 忠則
  • 出版 : 日本経済新聞出版
  • 価格 : 1,980円(税込み)
  • この書籍を購入する(ヘルプ): Amazon楽天ブックス

    吉田忠則(よしだ・ただのり)
    農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。X(旧Twitter)は@nikkei_yoshida

    鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。