エア・カナダの旅客機(18日、バンクーバー国際空港)=AP

【ヒューストン=大平祐嗣】カナダ航空最大手のエア・カナダは19日、3日間続いたストライキが終結し、同日夕方から順次運航を再開すると発表した。ストを主導したカナダ公共労働組合と暫定的な合意に達した。定期運航便が通常通りのスケジュールに戻るには7〜10日間かかる見通し。

1万人の客室乗務員が所属する労組によるストは16日に始まった。同日からの全便運休により1日あたり13万人の乗客に影響が出た。17日には政府が介入したものの労組はストを継続していた。

合意内容について同社は「コメントしない」としている。労組側は「無給の仕事は終わった」などと主張している。

労組は客室乗務員の地上での安全業務などが無給状態となっているうえ、会社側が示した賃上げ率は物価上昇率(インフレ率)を下回っていると主張し待遇改善を求めていた。

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