宮城県で採れたナシを新幹線に運び込む風景=JR東日本提供

JR東日本と日本航空(JAL)は7日、仙台市の農園で収穫したナシを東北新幹線とJALの国際線でシンガポールへ輸出する取り組みを報道陣に公開した。JR東の特急や新幹線の空きスペースで荷物を運ぶ「はこビュン」とJALの国際旅客便の胴体の貨物スペースを組み合わせる。

ナシを積んだ新幹線が仙台駅を午後0時1分に出発し、東京駅に午後2時16分に到着した。その後トラックに積み替えて羽田空港に運んだ。8日午前0時5分の羽田出発便がシンガポールに午前6時10分(現地時間)に着く予定だ。通常は24時間以上かかる輸送時間が約19時間に短縮できる。

JALの貨物コンテナに新幹線で輸送したナシを積み込む風景(7日、東京都大田区)

輸送費は陸送や海運よりも割高になる。JR東の喜勢陽一社長は7日の定例記者会見で「果物や日本酒、一部の海産物などで日本の生産地と海外のマーケットをつなげられる。(割高な)輸送費を考えてもきちんと現地で購入してもらえる商品を探したい」と語った。 

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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