
コメの高値が続くなか、流通大手のイオンは7日、直営農場で収穫した新米の販売を始めた。中間の流通コストを削減することで、相場よりも価格を割安に抑えている。
販売するのは、あきたこまち▽こしひかり▽にじのきらめき▽彩のきずな――の4種類で、いずれも5キロ当たり税抜き3980円。首都圏1都3県の「イオン」や「イオンスタイル」計47店舗で取り扱う。
コメの栽培はグループ会社のイオンアグリ創造が手がけた。2015年からコメを生産しており、現在の作付面積は30ヘクタール。今年は約80トンが店頭に並ぶ予定だ。
この日、東京都江東区の「イオンスタイル南砂」であきたこまちを購入した女性(58)は「国産で一番安いものを買いたいと思い、手に取った。ブランドにこだわる余裕はないが、孫がよくうちに来るので、安心して食べられるものを選んだ」と話した。
イオンアグリ創造の担当者は「資材費や人件費が上がっているので、現状はこれが精いっぱいの価格だ。今後は5年以内に作付面積を3倍ほどに増やし、さらに価格を下げていきたい」としている。【鴨田玲奈】
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