ヘリオスは7日、生きた細胞を利用する「細胞医薬」で重い呼吸不全など向けに開発中の新薬候補の製造を米ミナリスアドバンストセラピーズ(ペンシルベニア州)に委託すると発表した。2025年内にも国内でこの薬の製造販売の承認申請を目指している。細胞医薬の製造実績が豊富なミナリスと組んで国内向けの製造拠点を確保する。
ヘリオスは重い呼吸不全の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や脳梗塞向けに、骨髄由来の幹細胞を使った細胞医薬を開発する。細胞の大量培養技術を持つミナリスと製造技術の情報共有を進めている。製造規模は未定。
ミナリスは細胞医薬や遺伝子治療製品などの「再生医療等製品」の受託開発製造機関(CDMO)で、横浜市に細胞医薬の製造拠点を持つ。これまでに日米欧で細胞医薬を商用製造した実績があり、現在はサンバイオが開発する脳損傷向け細胞医薬「アクーゴ」の製造を受託する。

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