山陰合同銀行は、海外不動産の購入資金向けローン商品を10月末にも導入する。分散投資の対象として海外不動産を活用する富裕層のニーズに対応する。拠点の山陰に加えて東京や関西など都市部で顧客を開拓し、新たな収益源に育てることをめざす。
Jトラスト傘下で信用保証を手がける日本保証(東京・渋谷)と9月に包括保証契約を締結した。
山陰合銀が始める「海外不動産購入ローン」は米国のハワイ州、カリフォルニア州で不動産を購入する顧客が対象だ。融資金額は100万円以上3億円以内で10万円単位。貸出金利は保証料を加えた同行所定の利率となる見込み。
海外の投資先物件を担保にして融資を受けられる仕組みで、顧客の利便性が高まる。従来は国内にある不動産などを担保として準備する必要があった。日本保証からカントリーリスクや現地の法制度への対応などを含めた与信ノウハウの提供を受ける。
山陰合銀の地盤である山陰は高齢化や人口減が進み、持続的な成長のためにも新たな収益源の確保を迫られている。富裕層向け融資商品の投入で、東京など都市部での取引拡大にもつなげたい考えだ。

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