サンエーの旗艦店「サンエー浦添西海岸パルコシティ」(7日、沖縄県浦添市)

沖縄の小売り大手、サンエーが7日発表した2025年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%減の58億円だった。旧暦に基づく沖縄のお盆が今年は9月となり、食料品や贈答品の商戦が下期にずれたことが響いた。全体の売上高にあたる営業収益は1%増の1222億円と4年連続で過去最高となった。

豊田沢社長は物価高の影響について「銘柄米を好む層と備蓄米を選び買い上げ点数を絞り込むような層とで行動が二極化している」と話す。「7、8月の気温が前年に比べて上がらず、アイスや冷やし麺などの食品、季節家電も伸びなかった」と振り返った。

26年2月期通期の業績予想は据え置いた。営業収益は前期比5%増の2478億円、営業利益が2%増の172億円の見通し。店舗の取り壊しに関する特別損失を計上するため、純利益は4%減の110億円を見込む。

店舗の統廃合では25年10月に浦添市の「マチナトシティ」を閉店する。26年の初めには銘苅店(那覇市)を開く。

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