
7日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=152円台となった。今年2月以来、約8カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。自民党総裁に積極財政を掲げる高市早苗氏が就いたことで、財政悪化への警戒感が高まり、円が売られる状況が続いている。
高市氏の金融政策に対する姿勢が円売りを促している面もある。高市氏はかねて金融引き締めに慎重な立場で、4日の記者会見では「金融政策にしても責任を持たなければいけないのは政府だ」と述べた。
市場では日銀による早期の追加利上げのハードルが高まったとの見方が拡大。日米の金利差が従来の想定より開いたままだと意識され、円を売ってドルを買う動きが起きている。【ワシントン浅川大樹】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。