JR東日本は8日、2026年3月に実施予定としていた鉄道運賃の引き上げについて、3月14日購入分からとすると発表した。値上げ率は平均7.1%で、山手線などの初乗りは150円から160円となる。同13日までに購入する場合は、乗車日が14日以降でも現行の運賃となる。

値上げ申請は8月に国土交通相に認可された。値上げ率は普通運賃で平均7.8%、通勤定期は同12%、通学定期は同4.9%となる。

値上げは26年3月14日以降に購入する乗車券と定期券などが対象となる。乗車日や定期券の期限が14日以降でも、購入が13日までなら値上げ前の運賃となる。切符予約サイト「えきねっと」の場合は、決済日を購入日として運賃を適用する。

JR東は値上げ前後の運賃を検索できる案内サービスを同社ホームページで開始した。同社は「運賃改定日直前は券売機などの混雑が予想される。早めに乗車券などを購入してほしい」と呼びかけている。

値上げによる増収は年間881億円の見込みだ。安全対策のほか、駅構内や車両の修繕費などにあてる。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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