
サントリーは8日、ビール「プレミアムモルツ」の限定品2種類の発売を中止すると発表した。アサヒグループホールディングス(GHD)がサイバー攻撃を受けて商品の受注や出荷ができなくなった影響で、飲食店などからの代替需要が急増している。サントリーでも生産・流通現場での負荷が高まっていて、定番品の安定供給を優先する。
12月に発売予定だった「ザ・プレミアム・モルツ 誘惑の黒エール」と「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム リミテッドエディション#66」の発売を中止する。代わりに「プレモル」の定番品や「サントリー生ビール」、第三のビール「金麦」の生産や出荷体制を整える。
アサヒGHDは9月末に国内グループ全体でランサムウエア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃を受け、ほとんどの商品の受注や出荷が停止している。この影響で、サントリーとサッポロビールは一部酒類商品で出荷調整している。キリンビールも9日出荷分から制限をかける。
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