使わなくなった線路上に設置した太陽光発電設備(宮崎市)

JR九州は宮崎県内の使用していない線路に太陽光発電設備を設置して駅の施設に再生可能エネルギー電力を供給する実証を1日から始めたと発表した。発電設備の開発は太陽光開発大手のウエストホールディングス(HD)が手掛けた。駅構内の線路を使った発電は国内初の取り組みで国土交通省の補助金を活用する。

JR日豊本線の佐土原駅(宮崎市)構内で現在使われてない線路の上に太陽光パネルを置いた。ウエストHDが線路上の設置向けに設計したパネルを使った。発電量は年間約6500キロワット時で、二酸化炭素(CO2)排出量を年間5トン減らせる。生み出した電気は駅の照明などに使う。

実証期間は12月末まで。発電設備の安定性や電車が通過する際の振動への耐性、発電状態などを検証する。今後は線路上に限らず駅の壁や窓、ホームなどへの設置を検討し鉄道の脱炭素を進める。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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