新メニューや大川ニンニクを手にする飲食店主やニンニク部員ら=大川市榎津のぱすたろうOkawaで2025年10月3日午後、降旗英峰撮影
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 福岡県大川市の三つの飲食店が、市民団体「大川ニンニク部」の生産した大川ニンニクを使った新メニューを考案した。11~13日に大川産業会館などである「第74回大川木工まつり」(実行委主催)で、同館に隣接する大川中央公園(同市上巻)の屋台村で販売する。

 「大川ニンニク部」は昨年4月発足。市の基幹産業である木工業従事者のスタミナ源としてニンニクに着目し、同市鐘ケ江の畑で栽培を始めた。今年5月に約1トンを初めて収穫。大川市役所の売店などで販売し、飲食店にも提供している。

 提供を受けた豚丼専門店「煌龍(きりゅう)」(同市向島)は「大川ニンニクぎゃん丼」を考案した。ご飯に豚肉を盛り、擦り潰したニンニクや揚げたニンニクチップをまぶす。「ぎゃん」は筑後弁で「すごい」の意味だ。

大川市の新名物にしようとニンニクを育て始めた内島来さん(左)=大川市鐘ケ江で2025年1月26日午後2時半ごろ、降旗英峰撮影
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 パスタ店「ぱすたろうOkawa」(同市榎津)はガーリックバターで味付けた「大川ニンニクを使ったすっぴんパスタ」、洋風居酒屋「酒処えん」(同)は鶏肉にガーリックソースを添える「ガーリックチキングリル」を完成させた。

 煌龍代表の龍健之(けんし)さん(47)は「辛みがあり味が良い。既に店で提供し、『ぎゃん丼』を目当てに来るお客さんがいる」と言う。「ぱすたろう」店長の山田和宏さん(50)も「香りがしっかり出てガツッとニンニクの味がする」、「酒処えん」店主の永島義朗さん(50)は「ソースにすると滑らかな味わいで幅広い用途に使えそう」と大川ニンニクを評価した。【降旗英峰】

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