158の国と地域が参加した大阪・関西万博は13日、閉幕する。一般来場者数は2500万人を超え、2005年愛知万博の約2200万人を超えた。最終日の13日は万博の成果を盛り込んだ「大阪・関西万博宣言」が発表されるほか、閉会式が行われる。
12日には万博に参加した世界各国のスタッフらが色づけしたミャクミャクのフィギュアの展示が会場内の「ギャラリーWEST」で始まった。「海外館のスタッフを交えた思い出づくりを」とJR西日本が企画した。海洋堂(大阪府門真市)が提供した、未塗装のフィギュアをそれぞれのスタッフが塗装。ベルギー館のスタッフは同国の国旗に合わせて赤色・黄色・黒色で彩ったり、中国館のスタッフはパンダを模して白色と黒色で塗装したり。国際色豊かなミャクミャクが並んだ。国内館のスタッフや、万博日本館の名誉館長を務める藤原紀香さんや歌舞伎俳優の松本幸四郎さんら著名人によるミャクミャクも展示された。
13日の閉会式は午後2時から、会場内のEXPOホール「シャインハット」で開かれる。万博名誉会長の石破茂首相があいさつし、名誉総裁の秋篠宮さまがおことばを述べる予定だ。万博の国際機関、博覧会国際事務局(BIE)の旗も大阪から、次の大型万博を2030年に開くサウジアラビアの首都リヤドに引き継がれる。
閉会式に先立つ13日午前には会場内で万博宣言についてのフォーラムも開かれる。会場デザインを担ったプロデューサーの藤本壮介さんや参加国の政府代表らが今回の万博の意義についてのパネル討論に臨み、国連館のマーへル・ナセル代表と、ディミトリ・ケルケンツェスBIE事務局長に宣言が手渡される。
大型連休以降は連日10万人
今回の万博は4月13日に開幕。当初は1日数万人の日もあったが、5月の大型連休以降は連日10万人超が詰めかけた。
会場は大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」(大阪市此花区)。過去の万博に比べて会場が狭いことや、アクセスが限られることなどから、来場日時の予約を原則とした。会期最終盤は早々に予約枠が埋まり、チケットを持っていても入場できない人が続出する事態になった。8月13日には会場へのアクセスを担う大阪メトロ中央線の設備故障により、約3万人が一時帰宅困難になる事態もあった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。