大阪ガスは20日、2030年度までに出力100万キロワット分の蓄電所の運用を目指すと発表した。全国で数十カ所程度の蓄電所運用を想定する。時間帯や天候により発電が安定しない再生可能エネルギー電力を充放電し、需給を調整する役割として需要が高まるとみる。
送電線に直接接続したり、太陽光発電所に併設したりする蓄電所の運用を拡大する。目標とする100万キロワットは原子力発電所およそ1基分に相当する。
大ガスは同日、同社として国内初となる蓄電所を大阪府吹田市で稼働したと発表した。出力は1万1000キロワット。他に北海道や佐賀県でも運転開始を予定している。大ガスは、市場での電力の取引や蓄電池の劣化診断などのノウハウを生かして蓄電所事業を拡大する。
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