
長谷工コーポレーションは石積み擁壁の石材を再利用して、安全性を高めて組み直す工法を開発した。景観を守りつつ、背面をコンクリートやアンカーボルトで補強して崩落などを防ぐ。中村石材工業(大阪市)と共同で特許出願し、鹿児島市で建設中のマンション「ブランシエラ南洲門前通り」で初めて採用した。
工事では約1600個の石材にそれぞれ番号を付けて画像で記録したうえで解体し、再構築した。マンションは鹿児島城下町の風情を残す上町(かんまち)地区にあり、西郷隆盛をまつる南洲神社などが近い。街並みになじんだ歩道沿いの石垣を原状に近い形で残すことを求められていた。
長谷工は他の地域でも昔から残る石積みの保全を施主や地元から要望されれば、この工法を活用していく。
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