出光興産が導入する蓄電池(豪ニューサウスウェールズ州)

出光興産はオーストラリアの石炭鉱山で開発した太陽光発電所が9月に稼働したと発表した。同国内最大容量の蓄電池も併設する。昼間に発電した分を蓄電池にためて、夜でも再生可能エネルギーを使えるようにする。鉱山を開発する際の二酸化炭素(CO2)排出量を年間4割減らす。

出光が90%の権益を持つオーストラリア東南部のボガブライ石炭鉱山に導入する。発電容量は5000キロワットで、鉱山内の照明や機械に必要な電力をすべてまかなえる規模という。併設型の蓄電池は2026年後半に動かす。容量は1万2600キロワット時で鉱山の運営に必要な電力6時間分にあたる。

オーストラリアは50年までに温暖化ガスの排出量ゼロを目指しており、鉱業にも排出を減らすよう求める制度を導入した。出光は太陽光と蓄電池を置くことで鉱山開発の脱炭素を進める。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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