厚生労働省が14日発表した2025年の賃上げに関する実態調査によると、従業員1人当たりの平均賃金を「引き上げた・引き上げる」企業の割合は91.5%(前年91.2%)だった。賃金の改定率は平均4.4%増(同4.1%増)で、ともに比較可能な1999年以降で最高。人手不足や物価高を背景とした賃上げの広がりが確認された。

平均賃金には定期昇給や賃金を底上げするベースアップ(ベア)が含まれ、残業やボーナスは対象外。定昇制度がある企業のうち、ベアを「行った・行う」は57.8%に上った。ただ、規模別では、従業員5000人以上の85.2%に対し、100~299人は53.3%と、開きがあった。

厚生労働省=東京都千代田区

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