
ロボット開発のユカイ工学(東京・新宿)は14日、人工知能(AI)との対話サービスを開発できるキット「Tiny AFE Kit(タイニーAFEキット)」を公開した。自社の見守りロボット「BOCCO emo(ボッコ・エモ)」を基盤としており、費用や期間を抑えてロボット開発を進めたい企業に売り込む。
千葉市で開催中のデジタル技術の見本市「CEATEC(シーテック)2025」で展示した。ボッコ・エモの技術を使いつつ、自社の仕様に合わせたロボットを製作できる。
音響システムの開発を手がける米カリフォルニア州のDSP Concepts(DSPコンセプツ)と協業し、従来よりも音声認識の精度を向上させた。発話している人の方向を認識し、対象の方向以外からの音声をノイズとして処理できる。
ボッコ・エモはユカイ工学が2021年に一般消費者向けに発売した小型ロボット。 センサーと連動させることで、振動や温度なども検知することができる。自動車に設置して運転支援に活用できるほか、介護の現場などで話し相手として使われている。技術基盤の提供によって、他社のロボット開発も支援する。
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