
サントリーは20日、国産ワインブランド「赤玉」の新商品を9月16日に発売すると発表した。独自のブレンド技術で香りや味わいを整え、和食や中華料理など日本人の食卓に多い甘みのある料理を引き立てる。洋食で飲用が多いワインで新たな需要を掘り起こす。2025年内には24万本の販売を計画し、26年以降は年間120万本を目指す。
「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」を発売する。輸入ワインや国産ブドウを使ったワインなど複数のワインにブランデーやハーブスピリッツをブレンドした。一般的な輸入ワインと比べて渋みや余韻を抑え、しょうゆや砂糖、みりんなどを使う甘い料理に合うという。
750ミリリットルで想定販売価格は1320円前後。サントリーによると、国内ワインのスタンダード価格帯(800〜2000円)で国内製造ワインが占める割合は12%で、プレミアム(2000円以上、26%)やデイリー(800円未満、40%)に比べて低い。一方、ワイン選びで失敗したくない気持ちから1000円台で選ぶ消費者は増えているという。
吉雄敬子常務執行役員は「スタンダード価格帯で首位を狙い、(既存の)赤玉スイートワインを含め、赤玉ブランドで日本の新たな定番ワインの確立に挑む」と話した。
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