ヤマト運輸(本社・東京)は14日、姫路主管支店(兵庫県姫路市)の元従業員が、取引先企業の情報2万6790件を不正に持ち出し、別の2社に流出させていたと発表し、謝罪した。561社750件の個人氏名の情報も含まれているという。
発表によると、持ち出されていたのは姫路市、加古川市、高砂市、宍粟市などにある取引先企業の社名、住所、発送個数といった情報。契約数で2万6790件、実企業数で1万1356社に上る。
今年3月に取引先企業から「不審な営業活動を受けた」との連絡がヤマト運輸にあり、内部で調査。9月までに元従業員による持ち出しが判明した。流出先は兵庫県内の運送会社2社だという。
ヤマト運輸はこの2社に情報の破棄を求め、すでに破棄したとの回答を得ており、「1社の営業活動で情報が利用された1件を除き、不正利用は確認されていない」としている。
ヤマト運輸は元従業員と流出先2社に対する刑事告訴などを検討している。流出の具体的手口や経緯などは「今後の捜査に影響が出る可能性がある」として明らかにしていない。
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