大手まんぢゅう=今東理恵撮影

 岡山土産として根強い人気を誇る「大手まんぢゅう」のあんこ色に染めたシャツやニット、カーディガンなどが17日から、岡山市内にある無印良品の2店舗で限定販売される。

 大手まんぢゅうは、天保8(1837)年創業の「大手饅頭伊部屋(おおてまんじゅういんべや)」(岡山市)が手がける薄皮の酒まんじゅう。北海道産小豆のこしあんの優しい甘さが特徴で、土産としてだけでなく、地元でも長く愛されている。

大手まんぢゅうのあんこ色に染まった「染めなおした服(小豆)」=良品計画提供

 無印良品を展開する良品計画(東京)は2015年から、客が着用した無印良品の服を回収して藍色や黒に染め直し、「染めなおした服」として販売している。大手饅頭伊部屋は、こしあんを作る過程で排出される小豆の皮を染料として利用しており、廃棄物の削減の取り組みに賛同した良品計画が提案してコラボが実現した。

 商品名は「染めなおした服(小豆)」。大手まんぢゅうのあんこと同じ淡い桃色に仕上がっている。良品計画の小貫円華さんによると、染料に食品廃棄物を使用するのは初めてといい、「大手饅頭のような優しい色に染まった。ぜひ一点物に出会ってほしい」と話している。

 染めなおした服(小豆)は、現品限りで全て3990円(税込み)。岡山市内の表町商店街下之町店、イオンモール岡山店の2店舗で販売する。【今東理恵】

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