
光学系部品のオキサイドが15日発表した2025年3〜8月期連結決算は、最終損益が2億7000万円の赤字(前年同期は2億4200万円の赤字)だった。売上高はがん診断用の陽電子放射断層撮影装置(PET)向け部品の出荷本格化などで伸びたが、中東紛争の影響でイスラエルの子会社ライコルの業績が予想以上に悪化した。
売上高は前年同期比22%増の41億円だった。事業別では半導体関連が13%増の19億円、PET部品などのヘルスケアが67%増の11億円、データセンター向け部品などの新領域が6%増の10億円。ライコルは減収だったが、オキサイド単体の増収分が上回った。
営業損益は1億8900万円の赤字(同3億9600万円の赤字)。オキサイド単体は3億1200万円の黒字だが、ライコルの赤字額が当初予想の5倍の2億8500万円に膨らんだ。24年10月に設立した次世代パワー半導体材料の子会社オキサイドパワークリスタルは1億9600万円の赤字だった。
26年2月期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比4%増の87億円、純利益は7400万円(前期は27億円の赤字)を見込む。ライコルは減収見込みだが、複数の予算外案件に取り組んでいるとしている。
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