大阪ガスは15日、電気自動車(EV)蓄電池の劣化具合を診断するための新技術を開発したと発表した。充電器から得られる充放電のデータなどの分析を工夫することで、電池容量が急速に低下する「二次劣化」の兆候を診断できる。この診断技術を使って中古車市場でビジネス機会を探る方針だ。
大ガス子会社で蓄電池の研究開発などを手掛けるKRI(京都市)と共同で開発した。現在特許を出願している。電池の容量低下では、徐々に進む「一次劣化」と急速に進行する「二次劣化」がある。
今後拡大が見込まれるEVの中古車市場は、正当な価格を付けるために電池の劣化状況を把握する必要がある。大ガスは中古車の買い取りや販売をする業者などと連携し、診断技術を買い取り査定に生かしたい考えだ。再生可能エネルギーの需給を調整する定置用蓄電池の診断にも応用できるとみている。
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