
京都市西京区の高島屋洛西店が2026年8月3日で営業を終え閉店する。高島屋が14日発表した。1982年4月に洛西ニュータウンに開店して以降、地域密着の百貨店として親しまれてきたが、24年度決算で営業赤字に陥って黒字化のめどが立たず、改装などのてこ入れを図っても投資回収は困難と判断した。
洛西店の店舗と土地は、近畿を中心にシニア向け分譲マンションを手がける「ハイネスコーポレーション」(大阪市中央区)に売却する。同社によると、近く取得する敷地は約3600平方メートル。店舗は解体し「中楽坊」の名で展開する100~150戸の分譲マンションを建設する。27年夏ごろ着工し、29年夏ごろ入居開始を見込む。京都府内への進出は初となり、同社は「洛西ニュータウンには日常の買い物ができる商業施設があり、落ち着いて余生を暮らすことができる。京都という場所の魅力もある」としている。
高島屋は、洛西店閉店後に隣接するショッピングセンター「ラクセーヌ専門店」にサテライトショップを出す(売り場面積約40平方メートル)。酒類や菓子を中心に品ぞろえを考えており、買い物客の要望に応えたいとしている。【南陽子】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。