
ブリヂストンは17日、開発中の空気注入が不要なタイヤ「エアフリー」を装着した電動車の試乗会を開いた。エアフリーは樹脂の骨組みで表面のゴムを支える特殊な構造で、空気が不要な分パンクの心配が無い。実証実験で協業する地方自治体の担当者や環境省の職員ら約30人を招き、走行性能を印象づけた。
試乗会は東京都小平市にある技術拠点のコース内で実施した。同社は2008年からエアフリーの研究開発を進め、24年には小平市近郊の公道などでの実証実験を始めた。無事故で約6000キロメートル走行した実績があるという。
補強材などが複雑に含まれる従来のタイヤと比べ、構造が簡素で使用後のリサイクルにも適している。富山市内で運行している低速の電動バスに25年11月から装着して実証実験する。26年内にも地方自治体などでの正式な採用を目指す。

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