
工事会社向けの経営管理システムを手掛けるクラフトバンク(東京・中央)は17日、政府系ファンドのJICベンチャー・グロース・インベストメンツなどから第三者割当増資で22億円を調達したと発表した。調達した資金で建設現場での作業のデジタル移行を支援するための営業員を増やし、全国で配置する。
提供する経営管理システムの「クラフトバンクオフィス」は日報作成や勤怠入力といった建設現場の事務作業を対話アプリ「LINE」上で簡単にできる。国土交通省が許可を出す建設業の全29業種に対応し、利用者は1万4000人に達した。
システムの導入や運用によるデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する営業員は現在30都道府県に配置している。今後は現地採用を通じて全国に配置を拡大し、地域密着の体制づくりを進める。人工知能(AI)を活用した開発体制の構築も進める。
今回の資金調達は事業を拡大する段階の「シリーズB」にあたる。ベンチャーキャピタル(VC)のエンジェルブリッジや第一生命保険なども増資を引き受けた。これと併せて株主間の株式譲渡であるセカンダリー(2次流通)取引も16億円実施した。
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