
九州電力は17日、玄海原子力発電所4号機(佐賀県玄海町)の定期検査がほぼ終わり、11月14日から通常運転に復帰すると発表した。定期検査中に主蒸気系統の検査に使用する弁に不具合を確認し運転再開を延期していたが、弁の一部を交換するなど対応した。10月17日に原子炉を起動し、翌18日に核分裂反応が連続する「臨界」に到達する見通しだ。
玄海原発4号機の出力は118万キロワット。20日に発電を再開し、定期検査の最終段階である調整運転を経て通常運転に復帰する。定期検査は7月27日から実施しており、9月28日に弁の1つで漏れを確認した。この弁と同じものは他に3つあり、それぞれ分解点検した。
同社は不具合の原因を弁の部品の間に挟まった異物と推定している。今後は異物を挟み込むリスク低減のため水質管理を強化するほか、弁の場所を変更し、次回の定期検査時に弁を追加する。玄海原発3号機でも同様の対策を実施する。
九電は7月に通常運転に復帰した玄海原発3号機でも、主蒸気系統の検査に使う弁で漏れを確認し運転再開を延期した。4号機の検査では3号機のトラブルを受けて一部の検査工程を見直していた。
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