
ヘアケア・スキンケア商品「ツバキ」「ウーノ」などを手掛けるファイントゥデイホールディングス(HD、東京・港)は20日、11月5日に予定していた東京証券取引所のスタンダード市場への新規上場を延期すると発表した。
同日開いた取締役会で決議した。同社は「昨今の株式市場の動向などを総合的に勘案し、募集株式発行と株式売り出しを中止する」としている。上場手続きの再開については今後の市場動向などを見極めた上で総合的に判断する。
同社は3日、東証スタンダード市場への新規上場承認を受けたと発表した。約187億円の新株を発行し、想定売り出し価格は1株1470円。機関投資家の需要を踏まえて27日に売り出し価格を決めて11月5日に上場する予定だった。
ファイントゥデイは資生堂の日用品部門が分離し、欧州系の大手投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズの傘下に入る形で2021年に設立された。24年12月に東証プライム市場に新規上場する予定だったが、今回同様に上場直前に延期を発表した経緯がある。
今回は承認前提出方式(S-1方式)と呼ぶ仕組みを採用し、2度目の上場申請をした。同社の担当者は東証の上場承認を受ける前に「投資家側の判断する株価が弊社基準を満たさないのであれば、上場の手続きを中断する可能性もある」と述べていた。
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