ペロブスカイト太陽電池の設置工法の開発・検証を進める

積水化学工業やNTTデータなど4社は20日、薄くて曲がる「ペロブスカイト太陽電池」について、ビルなどに設置する工法を共同で開発すると発表した。外壁に取り付ける金具を軽量化したり、デザイン性を高めたりできるか検証する。積水化学は25年にペロブスカイト太陽電池を商用化し、27年度には量産を始める計画だ。設置手法についても研究を進め、普及につなげる。

共同開発するのは積水化学とペロブスカイト太陽電池の製造・販売を担う子会社の積水ソーラーフィルム(大阪市)、NTTデータ、日本軽金属子会社の日軽エンジニアリング(東京・港)の4社。日軽エンジが開発して製造する金具を使い、NTTデータが保有するビルの壁面に設置する。従来工法では金具の設置重量が重く、太陽光パネルがよれやすいといった課題があった。簡易な設置方法についても検討し、施工性も高める。

25年度中にNTT品川ツインズデータ棟(東京・港)の壁面にペロブスカイト太陽電池を取り付け、施工性や耐久性について検証する。26年度以降は日軽エンジで設置金具の製造ラインを構築する。NTTデータのデータセンターやオフィスなど設置場所を増やす。

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