パナソニックホールディングス(HD)傘下のパナソニックコネクトは20日、密集状態に配置されたモノをつかんで運ぶロボットハンドの技術を開発したと発表した。ロボット機器メーカーなどに技術ライセンスを提供する。製品化の第1弾として同日、医療機器を手掛けるスクエアメディカル(京都市)がロボットハンドを発売した。
開発したロボット技術「MIハンド」は、モノをつかむハンド部分にベルト機構を採用し、対象物をベルトによって巻き上げてつかむのが特徴だ。2本のベルトが動く方向を変えれば、持ち上げながら対象物の向きを変えることもできる。例えば横置きのペットボトルを持ち上げて縦に置き換えることが可能だという。
MIハンドを採用した製品は、ロボットの動きをパソコン上で直感的に組み合わせてプログラミングできるパナソニックコネクトのロボット制御システム「Robo Sync(ロボシンク)」で制御する。ロボットハンドを含む複数のロボットを一元的に管理できるため、中小企業などでもロボットを導入しやすくなるという。ロボシンクは初期費用が無料でロボット1台当たり税抜きで5万円の月額費用がかかる。
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