スーパーの卵売り場

日本チェーンストア協会(東京・港)が23日発表した9月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は、前年同月比2.4%増だった。7カ月連続のプラスとなった。節約志向で買い上げ点数の減少は続くが、農産品や店頭価格の上昇が売り上げを押し上げた。

売上高の7割を占める食料品は前年同月比1.6%増だった。トマトといった野菜や鶏卵やコメなどの物価高が売上高を押し上げた。猛暑が続いたことから調理が簡単な麺類やレトルト食品の販売も好調だった。

住関連品は1.6%増えた。気温が一時下がった際にマットレスや掛け布団などの寝具の売上高が伸びた。衣料品は7.4%減だった。猛暑の影響で紳士の長袖ドレスシャツの販売が落ち込んだ。

日本チェーンストア協会は「洗剤などの大容量の詰め替え商品などは特売時にまとめ買いする行動が顕著にみられている」と指摘。「販売点数減が続く食品も店頭価格の上昇で補う状況が続く」と説明した。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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