タカラバイオは23日、2025年4〜9月期の連結最終損益が69億円の赤字(前年同期は5億円の黒字)になる見通しだと発表した。従来予想の13億円の赤字から55億円下方修正した。開発プロジェクトの中断で、大塚製薬などの顧客から見込んでいた受託開発製造が想定を下回った。生産設備の一部で39億円の減損損失を計上した。
4〜9月期の売上高は前年同期比5%減の187億円を見込む。従来予想を26億円下回り、一転減収予想となる。営業損益は従来予想を9億円下回り、23億円の赤字(前年同期は4億円の黒字)となる見通し。トランプ米政権が医療分野への研究助成金を絞り込んでいるほか、安価な中国製品の流入で主力の試薬販売が減速している。
26年3月期通期の業績予想は精査中として据え置いた。
【関連記事】
- ・タカラバイオ、コロナ反動で売上高4割減 先端医薬の製造受託に活路
- ・宝HD、2050年度に売上高1兆円へ 長期ビジョン策定
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。