原子力規制委員会の審査に合格した北海道電力泊原発3号機が立地する北海道泊村議会で24日、原子力関係の特別委員会が開かれ、早期再稼働を認める方針を全会一致で決めた。特別委と本会議は同じメンバーのため、村議会として再稼働に同意する方針が事実上固まった。高橋鉄徳村長は「議会の判断を大変重く受け止め、最大限尊重したい」と述べた。

北海道電力の泊原発

北海道電は2027年早期の再稼働を目指しており、安全協定を結ぶ周辺4町村や知事の同意が得られるかどうかが焦点。鈴木直道知事や周辺町村の首長はこれまで賛否を保留している。

高橋村長は「今後、村として総合的な判断をすべく、しかるべき時期に議会に私の考え方、判断を伝えたい」と語った。

特別委はこれまでに、原発周辺地域の商工会などが早期再稼働を求めて提出した陳情書について審査したが、再稼働に反対する意見はなかった。この日の会合では、審査内容をまとめた文書を高橋村長と村議全員に諮り、異論は出ずに採択された。

〔共同〕

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