セブンが発売する水素焙煎のドリップコーヒー(24日、東京都港区)

セブン―イレブン・ジャパン(SEJ)は24日、水素で焙煎(ばいせん)したいれたてコーヒーを発売すると発表した。28日から順次、全国の店舗で取り扱う。水素を使った焙煎技術を取り入れて弱火で加熱することで、雑味を抑えられるようにした。すっきりとした飲み応えを訴求し、日ごろコーヒーを飲まない層の需要を開拓する。

商品名は「セブンカフェ 水素焙煎コーヒー」(160円)。UCC上島珈琲(神戸市)の焙煎技術を活用し、水素を使うことで弱火でも安定した火力調整ができるようにした。低温でじっくりと焙煎し、フルーティーでまろやかな酸味に仕上げた。

水素を使った焙煎は二酸化炭素(CO2)の排出をゼロに抑えられる。普段飲むコーヒーを水素焙煎に切り替えた場合、毎日2杯ずつ消費すると年間で植林1本分のCO2排出削減の効果があるという。若年層など環境意識の高い顧客の購入にもつなげる。

SEJの阿久津知洋社長は24日の商品発表会で「飲み応えがありつつ雑味の残らないクリアな後味なので、普段コーヒーを飲まない人にもおいしく楽しんでもらえる」とした上で「(レジ横の)カウンター商材の中核を担うと確信している」と話した。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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