大阪メトロの自動運転EVバス

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は24日、大阪府南部の南河内地域において、府と共同で11月から開始予定だった自動運転バスの実証実験を延期すると発表した。車体製造元のEVモーターズ・ジャパン(EVMJ、北九州市)が国土交通省の道路運送車両法に基づく立ち入り検査を受けたことに伴い、使用する車体の変更も含め検討する。

実証では鉄道駅がない太子町、千早赤阪村、河南町を通る2つのルートで人を乗せない状態で運行を予定していた。必要に応じて運転手がハンドルやブレーキを操作する「レベル2」で、8キロメートル前後を走行する。

大阪メトロなどは26年4月から3年間で、特定の条件下で運転手が不要となる「レベル4」で、人を乗せて運行する状態まで段階的に導入していくことを目指していた。実験の延期で目標時期を遅らせることも視野に入れる。

国交省の指示によるEVMJの総点検では、大阪・関西万博で使われた車両を含め全317台のうち3割超の113台で不具合が確認された。国交省はEVMJに対し、不具合の原因を究明し、再発防止策を講じるよう求めている。

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