2024年は1600万人が来園したユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区)

米テーマエンターテインメント協会(TEA)は24日までに、2024年の世界のテーマパークの来園客数を発表した。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が1600万人で前の年から横ばいだったが、3年連続の3位になった。23年と同じく4位の東京ディズニーランド(TDL)は1510万人と2.6%増え、USJとの差は90万人に縮まった。

USJは23年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが「5類」に移行して国内客も増え、インバウンド(訪日外国人)客も取り込んだ。ただ、24年1月に人気アトラクション「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」の営業終了などもあり、23年を上回るまでには至らなかった。

TEAは「知的財産(IP)の活用が勢いにつながってくる。『ドンキーコング』をテーマとしたUSJの新エリアは25年の来園者数を押し上げる効果が見込まれる」と指摘する。大阪・関西万博の開催も集客で相乗効果を及ぼした可能性がある。

TDLは23年の40周年イベントが終了した反動も懸念されたが、客足を伸ばした。約3200億円を投じて24年6月に開業した新エリア「ファンタジースプリングス」が人気を集めた東京ディズニーシーは2.9%増の1244万人で7位となった。TDLと東京ディズニーシーを合わせた来園客数2754万人はUSJを72%上回る。

5位の上海ディズニーランドが1470万人と5%伸ばすなど、中国のテーマパークが勢いを増している。東アジア圏から訪れる外国人客の多い大阪に立地するUSJが来園者を増やしていくには、欧米やオーストラリアなどからの誘致に一段と力を入れる必要性が高まっている。

来園客数1位は米フロリダ州にあるウォルト・ディズニーのマジックキングダムで1783万人、2位はカリフォルニア州のディズニーランドで1733万人だった。

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