NISMOCは国産杉板の生産を手掛ける。左から2人目が同社の長瀬社長(徳島県三好市)

阿波銀行と投資子会社の阿波銀キャピタルは24日、国産杉板専門メーカーのNISMOC(ニシモク、徳島県三好市)と資本業務提携を結んだと発表した。阿波銀キャピタルが運営する事業承継ファンドを通じて9月30日付でニシモクの株式を100%取得した。取得額は非公表。徳島県内の企業に同ファンドを通じて出資するのは初めて。

ニシモクは1964年設立。売上高は2025年3月期に7億円で、近年増収が続いているという。主に徳島県産の杉を製材し、国内のホームセンターに販売している。

社長の長瀬光宏氏は創業者の息子で2代目。長瀬社長は「まだ若いうちに」と数年前から将来の後継者を探しており、今回事業承継ファンドの出資を受けた。阿波銀キャピタルから役員を受け入れ、長瀬氏は社長を続ける。両者で引き続き後継者を探しつつ、社長が抱える仕事を整理したり、事業拡大へ計画を練ったりする。

阿波銀キャピタルは23年度に設立し、事業承継ファンドや企業の成長を支援するファンドを運営している。事業承継ファンドはこれまで徳島県外の2社に出資している。

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