
ファミリーマートは21日、著名なおにぎり専門店「ぼんご」(東京・豊島)が監修したおにぎりの新商品を発売すると発表した。従来のコラボ商品に比べて、50%増量した。コメを使った食品の値上がりが続くなか、1つの購入でも満腹感を得られるようにして需要を取り込む。
26日に発売する。商品名は「ぼんご監修 大きなおむすび」。「鮭マヨネーズと生たらこ」(298円)は魚卵のコクと爽やかなユズコショウの風味を楽しめるようにした。「肉そぼろ(卵黄ソース)」(320円)はひき肉の甘辛い味付けに特徴を持たせた。
ぼんごは1960年創業の老舗で、来店者はすし店のようにカウンターで飲食する。ファミマは3月からぼんごとコラボ商品を展開している。
このほか精肉老舗店の柿安本店が監修したおにぎりも発売する。こちらは通常のおにぎりと同じサイズとする。タマネギを組み合わせた「柿安監修 牛すき」(278円)と、ピラフを使った「同 海老マヨネーズ」(258円)の2種類をそろえる。
ファミマではおにぎりの売れ行きが好調に推移する。広告塔に起用した米大リーグの大谷翔平選手の販促効果もあり、足元の売り上げは前年に比べて10%以上増えている。人気店とのコラボ商品を充実させることで販売に弾みをつける。
コメ価格の高騰に伴い、コンビニ各社では米飯商品の値上げが相次ぐ。ローソンは7月におにぎりを1割ほど値上げした一方、製造工程を改めて手作りに近いふんわりとした食感を楽しめるようにした。おにぎりは各社にとって来店動機の要である。価格に見合う品質の向上やお得感の演出といった工夫が重要になっている。
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