OKI子会社のOKIエンジニアリング(東京・練馬)は29日、車載機器向けの環境試験サービスを拡充すると発表した。車載向け「ISO/IEC17025」認定環境試験サービスで従来の18項目に加え、新たに「飛び石」「オゾン」「スプラッシュ」の3項目で認定を取得した。30日から環境試験サービスの提供を始める。
自動車業界では、脱系列や環境規制強化を背景に国際品質規格「IATF16949」認証を取得する企業が増えている。同認証では「ISO/IEC17025」認定試験所での評価が求められる。先進運転支援システム(ADAS)対応のカメラや高精度センサー「LiDAR」など車外に露出する電子部品が増え、耐久性や防水性を確認する需要が高まっている。
今回追加された「飛び石試験」は、自動車の走行中に跳ねる石や砂による衝突を再現する。「オゾン試験」はゴム・樹脂部品などのひび割れ耐性を、「スプラッシュ試験」は高温部品に冷水をかけ熱による衝撃への強さや防水性を評価する。
販売目標は2026年度からの3年間で3億円。同社は「世界標準品質の試験体制で、グローバル展開を進める自動車部品メーカーを支援したい」としている。
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