BYDが公開した軽EV「ラッコ」(29日、東京都江東区)

中国・比亜迪(BYD)は29日に報道公開が始まった「ジャパンモビリティショー2025」で、軽自動車の電気自動車(EV)「ラッコ」を初公開した。2026年夏の発売をめざす。スライドドアを採用するなどして使い勝手を高め、日本の軽自動車市場に挑む。

価格や航続距離は非公表とした。軽自動車のなかでも車高が高い「スーパーハイトワゴン」タイプで、広い荷室空間を確保した。競合の日産自動車の軽EV「サクラ」やホンダの「N-ONE e:」にはないスライドドアを採用した。

通常モデルと航続距離が長いモデルの2種類を用意する。長距離移動にも対応し、2台目需要だけでなくファーストカーとしての利用も見据える。

BYDは日本の軽自動車の規格に対応した新たな車台(プラットホーム)を独自に開発し、100台以上の試作車を走行させたという。BYD日本法人の東福寺厚樹社長は「日本のお客様に支持される装備を採用した」と自信をみせた。

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