
日産自動車子会社の日産車体は29日、主力の湘南工場(神奈川県平塚市)で車両生産を終了し、2027年度から車両修理などに使う「サービス部品」の製造拠点として活用すると発表した。日産自動車から車両生産の委託が打ち切られることを受けた措置で、工場自体は存続する。
日産自動車は7月、湘南工場での商用車「NV200バネット」の生産委託を26年度末にやめることを発表した。これを受け、日産車体は他社からの車両の委託生産やサービス部品の生産など、今後の湘南工場の活用方法を検討していくと明らかにしていた。
日産車体は同日開催の取締役会で部品拠点としての活用を決議した。日産車のサービス部品のほか、他社の部品製造も視野に入れる。
既存の従業員の知識や設備を生かせるほか、事業の拡張性を期待できることなどを理由に部品拠点としての活用を決めた。
組合との協議は今後始める。湘南工場で雇用を継続する従業員のほか、状況に応じて子会社の日産車体九州(福岡県苅田町)や他の関連会社への異動も視野に入れている。
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