日立製作所は29日、米エヌビディアの最新演算装置「IGX Thor」を、鉄道事業を手掛けるグループの日立レールで採用したと発表した。演算処理速度が従来品と比べて8倍、通信速度が2倍速くなる。鉄道の運用保守を人工知能(AI)で効率化する自社のソリューションに活用する。

日立は鉄道の保守メンテナンス向けAIソリューション「HMAX(エイチマックス)」をエヌビディアと開発している。車両や信号などからリアルタイムにデータを収集してAIで分析し、保守コストや列車の遅延を減らすことができる。最新の演算装置を車両に搭載することで、カメラなどから得られるデータをより高速で処理できるようになる。

【関連記事】

  • ・日立、AI活用前提に基幹システム刷新 改修計画から伴走
  • ・日立、送配電機器部門で世界1.5万人追加採用 AI特需対応へ3割増

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。