
岡山県全域と広島県内の一部のタクシー運賃が11月27日朝から値上げされる。事業者が申請していた運賃改定を中国運輸局が審査を経て認め、28日付で新たな運賃の上下限を公示した。全車種での改定率は広島が約12%、岡山が約13%となる。引き上げは2023年6月以来。
広島は広島市などを除く地域が対象で普通車の初乗り運賃の上限は現行の1.5キロ750円が1.42キロ800円、加算運賃も距離を1メートル縮めたうえ90円から100円に引き上げられる。今回対象外の広島市と廿日市市、安芸郡の4町も同運輸局が運賃改定を審査している。
岡山は初乗り運賃を700円に据え置くが距離を1.25キロから1.1キロに縮める。加算運賃も100円で現状と同じだが283メートルごとを250メートルごとにする。
各地区の標準的な事業者の23年度の収支率が赤字だったため今春以降の事業者側の申請に応じて中国運輸局が運賃改定の審査を進めていた。各社は経営健全化や労働条件の改善を申請理由にあげており、同運輸局では運転手の処遇改善状況などの公表を事業者団体に求めていく。
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