富士フイルムは、同社の圧力測定フィルム「プレスケール」専用の圧力画像解析装置を29日に発売したと発表した。圧力により発色したプレスケールの画像を高解像度の産業用カメラで読み取り、圧力データをパソコンで解析して保存する。読み取りサイズはA4で、2026年2月以降にはA3サイズの対応にも対応する。標準価格は605万円。
新製品の名称は「プレスケールステーション」。プレスケールの画像を読み取り、測定したい箇所を検査枠で指定すると圧力測定の結果を解析する。最大・最小圧力や平均圧力、加圧面積など10項目の解析結果を表示する。最大35か所までの検査枠で指定した領域を一括解析できる。
解像度0.12ミリメートル角の高精度な読み取りにより、微細な圧力分布まで詳細に可視化する。目視検査では見逃されがちな圧力ムラも数値と画像で捉えられる。あらかじめ任意のしきい値を設定すると、設定した基準に基づいて圧力検査の合否判定を自動で実施する。
装置内部にはLED照明を搭載して照明環境を一定に保つ。この構造により安定した測定性能を維持し、外部光の影響を排除して毎回同じ条件での圧力測定ができる。
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