
日本たばこ産業(JT)は30日、2025年12月期の年間配当を従来予想の208円から26円増やし、234円(前期は194円)にすると発表した。今期の配当予想の引き上げは7月に続いて2度目となる。主力のたばこ事業の業績拡大に伴い、25年12月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正したことを反映した。
純利益は、従来予想を680億円上回る前期の3.1倍の5620億円を見込む。市場予想の平均(QUICKコンセンサス)の5101億円を上回った。
売上高にあたる売上収益は13%増の3兆4560億円、営業利益は2.7倍の8450億円と従来予想からそれぞれ1810億円、940億円上振れする。昨年10月に買収した紙巻きたばこ専業の米ベクター・グループが寄与する。海外を中心に紙巻きたばこの値上げ効果も現れる。
同日発表した25年1〜9月期の連結決算は、売上収益が前年同期比13%増の2兆6340億円、純利益が16%増の5117億円だった。
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